UPS(無停電電源装置)ってなに?
UPSとは日本語では無停電電源装置と言います。UPS は突然の停電や電力の使い過ぎでブレーカーが落ちて電力供給が途絶えた際でも接続機器の電力供給を一定時間保持する装置です。
「停電してしまった」「ブレーカーが落ちた」「コードに足を引っかけてプラグを抜いてしまった」「掃除中にうっかりプラグを外してしまった」
などの際、電源を落としたくない機器の稼働を継続してくれます。
エアコン、ホットカーペット、こたつ、赤外線ヒーター、オイルヒーター。
近年は燃料費が高騰しているので少しでも節約しなければらなないのはわかっているのですが、本格的な冬を迎えると寒いものは寒い。
暖房を多用するので電力消費があがる季節、暖房器具を使いながら他の電化製品を使えば電力の使い過ぎでブレーカーが落ちたなんていう声も。
停電ほど大げさじゃないけれどブレーカーが落ちると家庭のIoT機器は再起動や再設定が面倒なので、
できるだけ電源は落としたくない……。そんなあなたにお勧めしたいのが UPS(無停電電源装置) なんです。
UPS は大型家電には向かないけれど、通信機器全般やレコーダーなど省電力の機器に最適な電源バックアップのお助けアイテムです。 電源を落としたくない機器、例えばネット回線を切らさないようにするにはONU(終端装置=壁の電話端子と接続する装置)や Wi-Fiルーターが必須ですし、 家族間のデータの共有だったらNAS(家族みんなで使えるデータストレージ)、Amazon Alexa や Google Homeなどのスマートスピーカー、 Switchbotなどスマートホーム用のハブなんかも再起動が面倒なアイテムですよね。それ以外にもテレビ周辺だと電源が落ちるとブルーレイレコーダーの予約録画が できなかったりとこれもまた不便。家庭にも電源を落とせない機器が多数存在するんです。
Schneider APC の UPS は 業務用から家庭用まで幅広く展開しているけれど、ご家庭で使うオススメの製品は BK750M-JP。
この機種は見た目もビジネスライクの無骨なデザインではないし、大容量750VA(450W)で上位モデルと同等の 正弦波、ラインインタラクティブ方式を採用。
電源バックアップ用のコンセント数は 6個 もあって全部サージ対応。停電時でもスマホの充電ができる USB 端子もついているし、
PCとの接続では停電時に自動で PC をシャットダウンしてくれる専用の管理ソフトウェア(無料)だって使えちゃう。そしてビジネスモデルに比べて低価格な点も GOOD。
BK750M-JP はそんな いいとこ取り満載の UPS なんです。
稼働時間はどのくらい?
ご利用予定機器の消費電力によって異なりますが、BK750M-JP(750VA/450W)の場合、接続機器の合計消費電力が150Wで約30分、 90Wで約1時間 となっています。
今回(上記接続組み合わせ)の例では合計消費電力はピーク時で 約80W なので BK750M-JP の場合(下記表参照)
1時間程度電力を供給できる状況となります。現実的に1時間もブレーカーを落としたままということは考えにくいですが、
電源コンセントが抜けたときに復旧しなくても済むことを考えると必要にして十分な時間となっています。
BK750M-JP の運転時間
消費電力 | 50W | 100W | 150W | 200W | 250W | 300W | 350W | 400W | 450W |
リードタイム | 1h47min | 53min | 32min | 22min6sec | 15min48sec | 11min38sec | 8min41sec | 6min30sec | 4min49sec |
UPS 導入の最大のメリットは接続機器の再設定や再起動処理が要らないこと。機器の再起動までに必要な時間は結構長いんです。 機器 1台だけなら我慢もするけれど、例えばネット回線の場合、ONUを先に起動させ回線を確立させたらルーターの電源を入れて家庭内のWi-Fi 設定が完了(この間約 5分程度)します。 その後、スマートホーム機器がWi-Fiの電波を掴んで設定を完了させるまでに3分~5分、同時進行で NASの起動準備を開始。停電時はそのNASが正常にシャットダウンされていないため、 電源を入れてから自動(強制)で本体に故障が無いかのチェック、セクタチェック(HDDのデータ領域に不良が無いか)等の確認、 NAS の OS が正常かどうかのチェックを順に行います。 その間は短くても10分以上はかかってしまう。 しかもこれらの作業は PC を起動してコンソールから目視チェックなので面倒ですよね。 さらに、その他のホームデバイス機器群の起動を確認して元通りにするまでトータルで15分~20分のタイムロスが発生しますし、自分で設定できない場合は設定できる人が 帰宅するのを待つ必要があるのでますます憂鬱に。そんな面倒が起きる前に UPS の導入を検討したいところです。 導入機種こそ違いますが、同じような悩みを抱えたスタッフの UPS導入記がありますので下記よりチェックしてみてください。
ゲームをプレイするなら BK750M-JP がお勧めです。BK750M-JP は 大容量 750VA/450W 対応なので、
ゲーム機本体(SONY® PlayStation 5™ を想定:通常プレイ時200W、ピーク時350W)+32インチ液晶テレビ(平均50W)に加え、
通信機器までまるごとバックアップすることが可能です。
接続イメージでは時間にすると
ピーク時でおよそ6分、通常時で 12分程度の時間的余裕が生まれるのでゲーム離脱などの対処が可能となります。
通信機器やPC、AV機器以外での活用方法として注目されているのが 24時間365日稼働する機器の電源バックアップです。 例えば 「水槽の電源管理」 ではエアー供給、循環フィルター、温度センサーなどは 24時間365日稼働を要求されますし、 「玄関や車庫の監視カメラの電源管理」 では不審者の侵入や車両盗難への備えとして監視カメラを設置した場合も 24時間365日の連続的な録画が必要になります。 このように日々の生活において停電への備えが重要になる機器は増えています。
そんな用途にお勧めな製品は BRシリーズです。エアレーションポンプ、温度センサー、監視カメラのように小電力機器が多いのであれば 敢えて大容量モデルを選ばずとも BR400S-JP(240W/400VA)や BR550S-JP(330W/550VA)で十分ですし、 これらのモデルは電源バックアップ(+サージ)x3、サージx3 の3つのコンセントを備えているので電源バックアップが必要な機器を切り分けることで電力供給時間を調整することも可能です。 また、ユーザーによるバッテリー交換が可能な機種なので永く使えるのも嬉しいポイントですね。
さて、UPS の本来の用途と言えば PC や周辺機器の電源バックアップです。家庭では不要なのでは?と思った方、
突然 PC の電源が切れてしまったら作業中の データは消失してしまいますし、オンライン会議も中断してしまうことにもなりますよ。
ノートパソコンだから関係ない? いえいえ、周辺機器の電源確保はどうでしょうか、通信環境が無いと会議は出来ませんよね。
突発的な出来事だからこそ 「データを保存してシャットダウンできる時間さえあれば」「会議中の中座を知らせることができれば」と思うことでしょう。
僅か数分間でも時間的な余裕があれば……。それを可能にするのが UPS です。
自宅の PC 周辺で使う UPS の導入の重要性はわかったけれど、どんな機種があってどれを選んだらいいのでしょうか。 邪魔にならないコンパクトサイズ、運用費用(ソフトウェア代や保守費用)はイヤ、機能も豊富。 こんなところでしょうか。これらの条件を満たす製品は Sinewave BRシリーズ、BK750M-JP、BEシリーズになります。 下記に関連ユーザーボイスを掲載しておきますので目を通してみてください。
管理にまではお金をかけたくないな
UPS の運用は基本的に UPSに 電源バックアップしたい機器のコンセントを挿すだけなのでどなたでも簡単にご利用いただけます。BRシリーズ、BK750M-JP、BEシリーズ は 完全無料の 専用ソフトウェア PowerChute Personal Edition をご利用いただけるので停電時には設定に従い PC を自動でシャットダウンさせることも可能です。
運用上の専門知識なんてないよ
運転方式や電力の波形によって様々な機器が存在しますが、PCで利用する場合は 正弦波出力の製品 を、周辺機器のみであれば正弦波あるいは矩形波のどちらでも利用可能です。Schneider APC の製品では BEシリーズは矩形波、BRシリーズとBK750M-JPが 正弦波出力となっています。
テレワークで大型機は置く場所がない
Schneider APC の BR シリーズはテレワークに最適な UPS です。例えばテレワーク用途で選ばれる BR550S/BR400S なら W91mm×H190mm×D310mm、 BK750M-JP なら W140mm×H190mm×D390mm、 BE550M1-JP/BE750M2-JP なら W327mm×H139mm×D105mm といずれもコンパクト設計。デスク上でも足元でも邪魔になりません。
ルーターなどの通信環境を保護したい
停電時は PC やサーバーあるいはNASなどのデータ保護が重要視されがちですが、通信環境が無ければネットワークに接続できません。停電対策として PC機器と同時に通信環境を保護することが推奨されています。
落雷時の保護にも対応
落雷による機器の被害はコンセント経由だけではなく通信ケーブルなども雷の侵入口になるためリスクを抱えています。機器が Wi-Fi 経由でネットワークを利用しているとしても Wi-Fi を提供するハブやルーターはケーブルによる有線接続となるため、コンセントと同時にネットワークもサージ対策が必要となります。
停電時に USB 充電したい
BK750M-JP および BE550M1-JP は 1ポート、BE750M2-JP は 2ポートの 給電用 USB を搭載。スマホだけでなくタブレットにも対応可能な 5V 2A で日常だけでなく停電時や災害時でも内蔵バッテリーからの給電が可能となっています。
下記は前述のおすすめ UPS 3機種 です。コンパクトで容量も選べる Sinewave BRシリーズ、大容量でゲーミングPCにも対応、豊富な 6つのコンセントで余裕の BK750M-JP、 デスクトップ周辺の小型電子機器・ルーターなどの通信機器・レコーダーなどのAV機器での利用に最適な機種は BEシリーズ です。
PC やデスク周辺環境で使う UPS ってみんな何を接続してるの?
ユーザーアンケートで寄せられたモデルケースをご紹介。
BR シリーズ では 1000VA/1200VAモデルでは 8つのコンセント(内サージのみ×4)、 400VA/550VAモデルでは 6つのコンセント(内サージのみ×3)を利用できます。 UPS機能が必須な機器と緊急時は通電が不要な機器を分けることで 小型の UPSでもリードタイムを最大限確保することができます。
BK750M-JP は 750VA/450W の大容量でゲーミング PC 環境はもちろん、テレワーク環境にも適合しています。また 6つの電源バックアップ用コンセントを搭載しているので PC だけでなくネット回線用機器などをまるごとバックアップ対象にすることが可能です。また、USB 充電用ポートを搭載している点も見逃せません。
BEシリーズは デスクトップ周辺の機器やAV機器の電源バックアップに最適な製品です。パーソナルユースに特化した製品なので 6つの電源バックアップコンセントに加え 3つのサージ専用コンセントを備え、さらに スマホやタブレット、ワイヤレスイヤホン等の充電に最適な USB ポートを搭載しています。
テレワークユーザーに大人気の BRシリーズ はユーザー個々のご使用環境に応じた電力容量をラインナップ。最小400VAから大容量1200VAまで最適な一台をお選びいただけます。
BR/BEシリーズは内蔵バッテリーの交換が可能※ です。バッテリーを定期的に交換することで、UPS を長期間ご利用いただけます。
※BK750M-JPを除く
Schneider APC の UPS は専用の管理ソフトウェアをご利用いただけます。停電時にPCの安全なシャットダウンを実行しシステムを正常に保ち復旧時間を最小限に抑えます。
Schneider APC の UPS は停電や電源遮断時のバッテリー切り替え時間が 10msec(1/100秒)以下なので、万一の際も接続機器の電源供給を途切れさせません。
通常供給される電気は電圧が 100V~110V 程度ですが、落雷時の電圧は200万~10億ボルトにも達し機器を一瞬で破壊してしまいます。
Schneider APC の UPS は万一に備え、落雷・過電流・過給電から機器を守るため全ての製品にサージ機能を搭載しています。
見てね価格のUPSは全て正規品。正規品だからこそ充実した製品保証をご用意。BR/BK/BEシリーズは 標準3年 の長期保証となっています。
Schneider APC UPS ラインナップ
製品仕様について
本ページ記載の内容はメーカーより提供された資料を基に構成されておりますが、正確を期するためご購入前に必ずメーカーサイトにて仕様をご確認ください。また、製品仕様は性能機能改善のためメーカーにより予告なく変更される場合があります。掲載の製品色はご覧いただく表示環境に依存するため実際のカラーと異なる場合がございます。製品に姉妹機やオプション構成等が存在する場合、表記の各製品については製品構成例となりますので、他の仕様およびモデルについてはメーカーサイトにてご確認いただくか弊社営業担当までお問い合わせください。